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あ行
 用語  読み方  意味
 合褄  あいづま  衿先の位置の衽(おくみ)のことを言います。合褄幅と衽幅を同じにすると太って見えるので、合褄幅を狭くする人もいます。
 飛鳥裂取  あすかきれどり  飛鳥文化の中で育まれた古典模様、異国風な趣の華唐草・宝相華文・輪繋ぎ模様を裂取模様として表現した文様です。
 有栖川文  ありすがわもん  有栖川錦に見られる文様のことで、鹿や馬、飛龍を菱形や襷形、八角形などで囲んだものです。文様を写した帯や白生地の地紋があります。
 行燈袴  あんどんばかま  股の間に仕切りのないスカートのような形状の袴で、馬乗袴に比べると動き易さは劣ります。
 伊予絣  いよがすり  愛媛県松山市で製造されている絣で、松山絣とも呼ばれます。江戸時代の後期に、今出(いまづ、現在の松山市西垣生町付近)の鍵谷カナが独力で織出し、当時、農家の婦女子が副収入を目的とし、農作業の合間を見て紡いだものです。その後明治に入ると織機の改良も進んで生産量も増えて全国的に人気が高まりました。明治の中頃から大正にかけては日本の絣生産のおおよそ半分を占め、1904年(明治37年)には生産量日本一(年間200万反以上)を記録しました。
しかしながら、生活の洋風化とともに着物を中心に絣の需要は低下し、今日では、事業として行っているのは1軒のみとなりました。同社が運営する松山市内にある伊予かすり会館にて、機織の実演を見ることができ、かすり製品を買い求めることもできます。今出地区には鍵谷カナを顕彰するため、木子七郎設計にかかる頌功(しょうこう)堂があり、国の登録有形文化財となっています。
 袿  うちき、うちぎ  公家装束を構成する着物の一つである。主に女性の衣ですが、男性が中着として着用する場合もあります。
1.一枚の上着を指す場合と、何枚も重ねて着用した場合を指すことがあります。
2.一枚の上着の場合は「小袿(こうちぎ)」・「表着(うわぎ)」・「打衣(うちぎぬ)」
3.何枚も重ねて着用した場合は「重ね袿(袿姿)」。
4.禄(下賜品)として「大袿」がある。裄・丈などが大きいもので、着用する時には仕立て直します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%BF を参照してください。
 馬乗り袴  うまのりばかま  中に襠(まち)が付いていて二股に分かれており、裾が広く作られているため動き易くいです。
 漆箔  うるしはく  漆を塗った上に金箔、銀箔をつける技法。仏像彫刻などで、漆を塗った上に金箔を押したもの。鳥の子紙に漆を塗ったもの(裁断して漆糸に用います)。漆に染料をまぜて箔に したもの(書物の装丁の背文字などに使います)。
 ウール  うーる  羊の毛(=羊毛)のことで、動物繊維の一種です。一般的には羊の毛を指しますが、広義ではアンゴラ・アルパカ・ラクダの毛も含まれます。また、それでできた糸(=毛糸)や、それを織った布(=毛織物)のことをいいます。
 エ霞  えがすみ  横に細長い角丸をヱ(エ)の字のように繋げた模様で、「エ雲(えがすみ)」「ヱ雲(えくも)」ともいいます。
霞または雲のかかった風景を、日本的な感覚で図案化、文様にしたもので、絵巻では、時の推移や距離のある場所を暗示するなど、場面転換に用いられる手法です。

 エジプト文様  えじぷともんよう  古代エジプトの工芸品や日用品に多くみられる独特の模様のことで、人間、牛、蛇、雄鷲、スカラベ、山犬などの動物模様やナイル川沿いに生えている茸に似た草のパピルスや水連、棕櫚(しゅろ)などの植物模様、七宝、亀甲、鱗などの幾何模様が代表的です。唐草模様は、エジプトにはじまった植物模様の一種です。帯柄に見られるコプト模様もエジプト文様です。
 越後上布  えちごじょうふ  越後の小千谷(おぢや)、十日町などを中心に産する麻織物のうちで、特に上等なものをいいます。指で紡いだカラムシの糸で織り、雪ざらしをして漂白します。この技術は重要無形文化財に登録されています。
緯(よこ)糸に強撚(ねん)糸を用いた縮(ちぢみ)織のものは小千谷縮、越後縮といいます。
 大島紬  おおしまつむぎ  鹿児島県南方の奄美群島の主島である奄美大島の特産品で手で紡いだ絹糸を泥染めしたものを手織りした平織りの絹布、若しくは絹布で縫製した和服をいいます。産地は鹿児島県本土にもあり、奄美大島産のものは地球印のラベル、鹿児島本土産のものは日の丸の旗印のラベルがついていますが品質的には特に差はありません。
地球印や旗印のものでも手織りのものと機械織りのものがあり、手織りのものはもちろん高価ですが、機械織りのものは5万円~10万円くらいの手頃な価格で買えます。もちろん着心地はまったく違いますが大島紬は大島紬です。
マルキは大島紬の特徴である蚊絣(十字絣)の大きさを表し、5マルキ、7マルキ、9マルキ(コンマルキ)、12マルキなどが有り、数字が大きいほど絣が細かくなり作るのも難しくなるので値段も高価になります。12マルキ以上は絣が非常に細かく相当の技術を要するためにあまり織られておらずなかなかお目にかかれません。
 衽  おくみ  前身頃の重なり合う部分についていて、上は衿から下は裾まで続く半幅の布のことです。着物は前を重ね合わせて着るため、前身幅を広く作るために前身頃につけるようになりました。打ち合わせをよくして、着付けしやすくする工夫です。着付では、おはしょりの衽線(衽の縫い線)と、裾の衽線が一直線になるように着付けます。
 帯締め  おびじめ  帯締めは、江戸時代の文化年間に当時人気であった歌舞伎役者が衣裳の着崩れを防止する為に帯の上に締めたヒモがルーツとされています。当時の帯締めには、腰紐やしごき、真田紐、刀の下緒(さげお)が使われて、現在のように組み紐が帯締めとして広く普及したのは明治に入ってからです。帯締めの種類には、下記があります。
■組み方
・平組(ひらぐみ)・・・平に組んであり、最も格が高いとされています。幅広のものは礼装向きです。高麗組、笹波組、唐組等があります。
・角組(かくぐみ)・・・断面が四角のものを言います。江戸組、洋角組、冠組(ゆるぎくみ:平安の頃より高貴な人々の冠に使用されていた紐の組み方で、その美しさは帯締めとして着物通の方々に現在も重宝されています)等があります。
・丸組(まるぐみ)・・・断面が丸いものを言います。太目のものは礼装向きです。丸組み、振袖用等があります。
・丸ぐけ(まるぐけ)・・・細く縫い合わせた布の中に綿を入れた紐です。花嫁衣裳の帯締めが代表的です。
■太さ
・二分紐、四分紐・・・昔多く使われていて、中には二分5厘紐などという帯締めもあったそうです。
・三分紐・・・一般の帯留めで、五分紐より数ミリほど細い帯締めです。
・五分紐・・・一般の帯締めの太さです。
※「分」は尺貫法で、1寸の10分の1の単位です。メートル法に直すと、1分は約3mmです。
 御召(し)  おめし  御召縮緬(おめしちりめん)のことを言います。
製法は高級とされる縮緬に、もう一段と手を加え精巧に織り上げた絹織物と言えるでしょう。
縮緬の白生地は、まず生糸きいとを織り上げてから精練せいれんしますが、御召の場合は先に生糸きいとを精練し、さらに、その絹糸を「先染(さきぞめ)」してから織り上げます。プロの間では、御召は「先練(さきねり)先染(さきぞめ)」のきものと呼ばれ、最高級品の位置づけです。
御召は、縞御召(しまおめし)、絣御召(かすりおめし)、無地御召(むじおめし)、紋御召(もんおめし)、風通御召(ふうつうおめし)、縫い取り(ぬいとり)御召など、種類も豊富です。
高級織物としての御召は、きもの専門家からの評価は高く、きもの愛好家、きもの通の間でも根強い人気があります。
 女紋  おんなもん  女紋という言葉には、下記の二つの意味があります。
一つは男紋に対する女紋です。男紋(おとこもん)は一寸、女紋は五分五厘というように、男性の着物に付ける紋に対して女性が付ける紋は小さいです。
そしてもう一つは、家紋以外に女性のみが使うとされる紋章の総称です。
・実家の家紋
・家紋から丸を外す
・通紋と言われる、五三ノ桐(ごさんのきり)・蔦(つた)・揚羽蝶(あげはちょう)等の紋
・女性専用(女性らしいデザイン)の紋
※地域によって習慣が違うので、礼装正装時には確認した方がよいです。


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